リバプドリアンの憂鬱
あるリバプールファンの憂鬱な日常を綴りたい。
リバプドリアンの憂鬱
リバプールファンは、リーグ戦で取り損ねた勝ち点に比例するように、憂鬱な気分で落ち込む。勝ち点を取りこぼす度に頭をよぎる、「今シーズンもリーグタイトルは無理なのか」という思い。それを振り払うようにして、気合を入れて家を出る、月曜の朝。リバプールファンのブルーマンデーである。
試合前がいちばん幸せ
試合に勝ったあとは幸せに間違いない。だが、試合の展開を予想する楽しみが味わえる試合前が、ある意味でいちばん幸せなのである。
Krafty
ニュー・オーダーの「Krafty」は、「毎朝、憂鬱抱きしめて」という歌詞で始まる。同じように、リバプールファンも毎朝憂鬱を抱きしめて、月曜の朝を迎える。そして、「毎朝、憂鬱抱きしめ」ながらも、「自分だけじゃないクラブの未来」に希望を託して、週末にチームを応援する。
"憂鬱亭"日乗
リバプールの試合のあとに一週間が始まり、リバプールの試合で一週間が終わる。そんな変哲のない日常の積み重ねを経て、リバプールというクラブの小宇宙は満たされていく。